柔らかい猫用首輪を手に持つ様子

猫が首輪嫌いになる原因は「飼い主の行動」かも?失敗しないための心構え

うちの子は首輪が嫌いで……」というお悩みは、ネコソダテが活動を始めた頃から変わらずいただくご相談です。 そもそも、なぜ「首輪嫌いの猫」になってしまうのでしょうか。

初めて首輪に挑戦する方も、過去に失敗して再チャレンジを考えている方も。 ついついやってしまいがちな「「飼い主さんのNG行動」をなぞりながら、一緒に原因を探ってみましょう。

首輪嫌いを生む「あるある」ストーリー

新しく買った、おしゃれな首輪。 装飾がかわいらしく、これをつけた愛猫を想像するとワクワクします。 「ああ、これをつけたら絶対に可愛いはず! SNSでも注目されちゃうかも」

そこへ、何も知らない愛猫が現れました。 「なんて可愛いの!」 あなたは興奮し、期待で目をギラつかせながら、首輪を手に愛猫へにじり寄ります。猫は異変を察知し、身構えます。ですが、あなたはひるみません。

「今すぐつけてほしいの! 可愛いから! 絶対!」 嫌がる猫をがっちり羽交い締めにして、無理やり装着しました。

結果はどうなったでしょうか。 猫はパニックで暴れ、隙を見て外そうとして「猿ぐつわ」状態に。 それ以来、首輪を見るだけで逃げ出すようになってしまいました。

猫にとって、嫌よ嫌よは「マジで嫌!」なのです。


その行動、実は猫を怖がらせていませんか?

今のストーリーの中に、心当たりのある行動はありませんでしたか? NGポイントを分解してみると、猫の心理が見えてきます。

  • 「ギラギラした期待」が伝わっている 期待いっぱいの興奮した空気に、猫は非常に敏感です。「何をされるかわからない」という恐怖を感じさせてしまいます。

  • 目をじっと見つめて近づく 猫にとって、視線をそらさず直進してくるのは「敵対・挑発」のサインです。

  • 嫌がるのを無視して強行する 「やっぱり嫌なことをされた!」という確信が、飼い主さんへの不信感に繋がります。

  • 装着に手間取り、拘束する 慣れないものをつけられる時間が長いほど、猫の苦痛は増幅します。

  • 最初から重いもの・音の出るものを選んでいる 首輪に慣れていない時期に、装飾がたっぷりの「冒険しすぎた首輪」はハードルが高すぎます。


「身につけるのが嫌い」という前提に立つ

猫は本来、体に何かを身につけることを好まない動物です。その視点に立つだけで、接し方は自然と変わります。

  • 「こっそり・手早く」が鉄則 リラックスしている時や寝ている時を狙って、さりげなく、短時間で済ませましょう。装着のしやすさ(着脱のスムーズさ)で首輪を選ぶのも、大切な猫ファーストです。

  • 「いいこと」とセットにする 首輪をさせてくれた後は、たくさん褒めたり、おやつをあげたりして、「首輪をつけるといいことがある」と印象づけましょう。

  • 無理強いは絶対にしない 首に何かを巻くだけでパニックを起こす子もいます。暴れたら即座にリリースし、日を改めてトライしましょう。


大切なのは、お互いの「歩み寄り」

首輪をつけることは、万が一の脱走や災害時に猫を守るための「命綱」になります。 しかし、それはあくまで人間の都合であることも忘れてはいけません。

猫には「最初は少し嫌だけど、これくらいなら我慢してやるか」と思ってもらい、人間側は「猫の負担を1gでも、1mmでも減らす努力」をする。 そんな歩み寄りの精神こそが、猫と首輪、そして飼い主さんの関係を良好に保ちます。

ネコソダテが「まじめな首輪」として、軽さと柔らかさを追求し続けているのも、この歩み寄りを少しでも楽にするお手伝いがしたいからです。

無理強いはせず、愛猫のペースを守りながら、その子にとってのベストな選択をじっくり考えてみてくださいね。


(執筆:ネコソダテ店主 満間摂子 / 2017年にWebマガジン「にゃんこマガジン」へ寄稿したコラムを、2026年の知見に基づき再編集しました)

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